脈を診る

脈を診る

東洋医学の基本のひとつ、脈をみてからだを知る。

お薬や運動など、必要な刺激には体力によってかなりの個人差があります。同じ人でも体調や気分によっても変わって来ます。

鍼灸もその時の体調に応じたちょうどいい刺激の量でしっかり施術するのが鍼灸師の個性と腕の見せ所だと思うのですが、針の本数、針の深さ(大体浅めですが)、お灸の熱量を決める指針のひとつとして、脈診をします。

両手の手首の動脈の強さ、早さ、柔らかさを見て東洋医学的な「証」を決めます。体が冷えている時は脈がゆっくり、痛みやストレスが強い時は脈が硬くなるという風に、体の状態が脈に出るのを読み取って毎回施術しています。

治療にかかる時間はだいたい30分ほどですが、治療のはじめに脈を見て、施術をしながら何度か脈を見て、はりとお灸が効いているか確認しながら変化を見ています。脈が安定してくれば体の調子も整ってきたという合図なので、施術が効いているかの目安にもなります。

施術時間が長くガンガンやってもらったほうがよくやってもらったような気がして満足感がありますが、あとでだるくなったり逆に具合が悪くなったりすることもあります。逆に少なすぎる刺激では効き目がありません。今日の脈の強さはどうか、また前回の鍼灸の後経過はどうだったかも確認しながら刺激量をアジャストしつつというスタイルで50年やって来ました。

体調は毎日変わるもの。

施術もその時の体調に合わせます。

はり、おきゅうの種類

細い

写真の上の2本がしんきゅうの針で、残りは縫い針です。太さの違いがわかっていただけるでしょうか?三方堂では3~5cmくらいの長さのものを主に使っています。直径が0.12mm、髪の毛と同じくらいの太さのステンレス製を使っています。細くて柔らかい針なので、血管や神経には刺さりませんが、あざになりやすい方はたまに血が滲んだり、内出血になったりすることがあります。あざになっても数日で消えます。

はりは使い捨て

三方堂で現在鍼灸治療に使用する針は、、すべて一本ずつ個別包装の使い捨てのはりです。

使用後の針は医療廃棄物として廃棄処理しています。

いたくない

私が実はすごく怖がりなので、痛くなくさすコツを沢山練習しました。
たまにちくっとする感じがあることがありますが、大体は何か気持ちいい響きの優しいはりをこころがけています。

浅め

大体皮膚の表面から2ミリくらい入れます。
腰やお腹の厚いところには3センチほど入れることもあります。

Acumiho Moxibustion - Tenkyu Procedure

置き針

大事なツボには効果が持続するように貼ります。絆創膏の真ん中のプラスティックに1ミリよりも短いはりがうめこまれています。
シールが剥がれるまで1週間ほど留めておきます。とても短いので針の感覚はありません。

ささないはり

ちびっこと、大人でも刺激に弱い方にはこちらを使います。
ツボをさすったり撫でたりするだけで気持ちいいです。

Acumiho Moxibustion - Tenkyu Procedure

お灸

よもぎ、もぐさ、お灸

お灸とは、和菓子で馴染みの深いよもぎの葉を使って体を温める治療法です。三方堂は特にお灸を沢山使っています。針だけの施術と違い、お灸のあたたかさといい匂いの煙でリラックスできるので患者さまに人気があります。お灸の施術にはは灸師という国家資格があります。

ちねつきゅう(知熱灸)

ピラミッド型に作ったもぐさを置いて、
熱さを感じたらとります。
お腹、背中、肩など突っ張っていて
苦しいようなところにやることが多いです。

Acumiho Moxibustion - Tenkyu Procedure

灸頭鍼(きゅうとうしん)

腰痛、生理痛など体の奥の冷えやコリ
腰、お腹、ふくらはぎや肩によく使います。
温泉に入っているようでじんわり

てんきゅう(点灸)

灸師のプロ技です。
ツボにごま粒大のもぐさを載せて点火します。
一瞬つうんとした感じで熱が染み通ります。

Acumiho Moxibustion - Tenkyu Procedure

三方堂の東洋医学的鍼灸のポイント4つ

23畳の鍼灸院と鍼灸師を全て独り占め

ご予約は一度に1人のみ。

23畳、36.48m2のプライベート空間と鍼灸師を貸し切っていただきます。

多くのしんきゅう院では、複数の個室やカーテンで仕切られたベッドで同時に何人かの患者さんを1人の鍼灸師が施術をするスタイルをとっていますが、あえておひとりのみに集中する鍼灸治療スタイルを大事にしています。

はりの手技は、針を長く刺しておくだけではありません。針を刺しながら関節などを動かす運動針、深く刺さずに表面を刺激しながら移動させていく接触鍼など、さまざまな手技を状態によって使い分けています。

三方堂では特にお灸に力を入れているのですが、ゴマ粒ほどのサイズの点灸、1cmのピラミッド型のお灸など、同時に複数の患者さんを見ていてはできない手技が沢山あります。

はり、お灸ともに、血行が良くなって足先の色が変わってきたり、顔色が良くなってきたり、冷えていた部分が温まってきたりが、こりが取れて筋肉がやわらかくなったりするのを少しずつ確認しながら進めていきます。

このような繊細なはりとお灸の施術は、お一人ずつに集中しているからこそ出来る匠の技だと考えています。

特にコロナウイルスが不安な現在は、前の方のご予約後に15分間の換気と掃除、消毒の時間を取り、患者さま同士が接触しないようプライバシーと安全を保っています。

患者様も、鍼灸施術者もリラックスして、落ちつける環境で安心してはり、おきゅうを楽しんでいただけますよう、お1人ずつの鍼灸治療を大事にしていこうと思っています。

一人ひとりに合わせた全身の鍼灸(しんきゅう)治療

はりきゅうにいらっしゃる目的はもちろんお悩みの症状がなくなる事だと思いますが、東洋医学ではとくに遺伝や生活環境、精神的なプレッシャーが心身全体に与える体質的な影響、それによって起こりやすい病を総合的に研究しており、体全体をみていくことを重要視しています。

たとえば不妊症などは冷え性の方が多いなどのイメージやおおまかな傾向はありますが、全員が同じではありません。同じ病名、同じお悩みであっても、原因は人それぞれなので、体質や体の状態は人によって千差万別です。

体調全般をチェックしていくと、不調の原因によってどうしてお悩みの個所に症状が出ているかがわかります。

同じ病名の方に決まった同じ治療をしたり、局所だけに沢山針を刺したりお灸をするのではありません。

ひとりひとりにあわせた体全体に働きかけるツボ、局所の症状にフォーカスするツボ両方からのアプローチが、一番早く、かつ根本的な回復につながると考えています。

 

その日の体調に合わせたしんきゅう治療

人の体調は毎日変化します。

その日の体調に合わせて、無理なくちょうどいいくらいの刺激量で鍼灸治療をしていきます。今日は腰が痛い、喉が痛いなど、いつもはない症状にも対応できますので、なんでもおっしゃってください。

鍼灸を続けていくと体がだんだん変わってきます。治療内容は毎回微調整します。

「未病治」鍼灸をライフスタイルに 

三方堂に長く通ってくださっている患者さまとは変わっていく渋谷、代官山エリアとともに30年以上のおつきあいになります。ショッピング、レストランや美容院に行くようにライフスタイルに鍼灸をとりいれていただいています。

免疫を上げて病気になりにくく、疲れてもすぐ治る、体調不良のときにも回復しやすい健やかなからだづくりに普段からの鍼灸メンテナンスが役立ちます。鍼灸、漢方がよりどころとする東洋医学ではいわゆる未病、まだ軽い状態でのケア、予防を大事にしています。四季、年齢や家族環境、ライフステージに応じて変わっていく心身のメンテナンスに鍼灸をとりいれていただきたいです。

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